我が家で長年使ってきたダイニング・ベンチチェアの座面がボロボロになっているので、一度は買い替えを考えて家具店に足を運んではみたが、心ひかれるものが見つかりませんでした。
そこで椅子そのものは特に壊れていなかったので、自分で張り替えることにしました。
やってみたら意外と簡単でした。
好きな生地で座面を張り替かえて、雰囲気を一新させて楽しむのもおすすめです。
この記事では、ダイニング・ベンチチェアの張り替えレビューをお伝えします。
DIYでベンチチェアを張り替え
座面は見るも無惨な状態です。
ヒビ割れて傷んでおり、表面が剥がれて床に落ちていたりします。
裏側も剥がれ落ちてしまい、中が見えてしまっている状態です。
張り替えの材料と道具類
必要な材料は近くの手芸店とホームセンターを巡って準備しました。
座面の上張り用の生地
座面に張る生地は、もとと同じ白地の合皮でも良かったのですが、せっかくなのでイメージを変えて、オリーブ色のシーチングキルティング生地にしました。
座面裏の底張り用の生地
底張り用の黒地の生地です。
Sバネのカバー生地と兼用で使います。
下張りに入れるクッション類
チップウレタン(高耐久性ウレタン)とスポンジマットです。
チップウレタンは椅子の幅に合った長さのものが欲しかったのですが、入手できなかったので、お店にあった3枚で代用することにしました。
張り替えの道具
張り替えに使用した道具類です。
座面の張り替え開始
ベンチチェアな座面の張り替え開始です。
座面の取り外し
・Step1(底張りを剥がす)
まずは、椅子を逆さにして底張りを剥がしていきます。
・Step2(上張りを剥がす)
上張りは多数のステープルでしっかりと固定されているので、これを全て抜いていき上張りを剥がします。
ステープルを抜くには、マイナスドライバーで浮かしてラジオベンチで引き抜いていく作業ををひたすら行います。
・Step3(クッションを剥がす)
上張りを剥がすと中のクッションが出てくるので、これからも剥がします。
クッションもヘタってました。
・Step4(Sバネのカバーを剥がす)
さらにクッションの下は、Sバネの布カバーが張られていてたのでこれも剥がします。
これもボロボロになってます。
・Step5(座面の取り外し完了)
座面の取り外しが完了です。
この時点で汚れや傷などなど、気になるところは補修しておくと良いでしょう。
色を塗り替えるのも良いでしょう。
座面の取り付け
座面の取り付けは、取り外す際の逆の工程順で行っていきます。
・Step1(Sバネのカバーを付ける)
まずは、Sバネの上に布カバーを付けます。
準備した黒地の布を寸法に合わせてカットし、タッカーで固定していきます。
・Step2(チップウレタンを付ける)
今回は、椅子の長さに合うチップウレタンが手に入らなかったため、3枚のチップウレタンを組み合わせて座面の長さに合うクッションを作りました。
その際、チップウレタンのつなぎ目がSバネの上に重なるように調整し、3枚を木工用ボンドで接着して一体化しています。
コーナーの脚部分もカットして形を整えてます。
・Step3(スポンジマットを付ける)
スポンジマットを座面の幅に合わせてカットし、その両端をカッターで固定します。
次に椅子の前後をウレタンスポンジマットで包むようにしてタッカーで固定します。
・Step4(上張りを付ける)
上張りの生地を付けていく作業に入ります。
まずは椅子の寸法に合わせて生地をカットします。
上張り生地を座面に乗せて、位置を整えてコーナーの4箇所をタッカーで仮止めしていきます。
コーナー4箇所の仮止ができたら、本格的に生地を固定していきます。
シワができないように注意しながら、生地を椅子の内側へ引っ張りながら、タッカーで固定します。
生地を張り終えた状態です。
・Step5(下張りを付ける)
最後の工程は下張りを付けます。
黒地の布を椅子の寸法に合わせてカットして、タッカーで取り付ければ完成です。
・Step6(完成)
完成です。
ここまでの作業は約4時間ほどできました。
あのボロボロだった椅子が新品同様です。
今回は布地を張り替えたで、防水と汚れ防止の効果を期待して、最後に防水スプレーて防水加工を施しました。
試しに防水加工を施したものと、していないもので水を吹きかけて、効果を確認してみました。
左が防水加工あり、右が防水加工なし
結果は右側の防水加工をしていない方はすぐに水が染み込んでしまいましたが、左側の防水加工した方は水の浸透をある程度防いでくれました。
まとめ
この記事では「ダイニング・ベンチチェア」の張り替えについて、ご紹介しました。
初めての椅子の張り替えで、しかもベンチチェアタイプだったため、どうなるか心配でしたが、意外にも作業は簡単でした。
掛かった費用のほうも、材料費の約9,000円ほどでしたので、椅子を買い換えるよりは安く済みました。
座面に使用する生地は大きく分けて布地、合皮、本革などがあります。色、柄、デザイン、質感もさまざまで、予算やイメージに合ったものを選ぶと良いでしょう。
さらに、張り替えキットも市販されているので利用するのも良いでしょう。
最後になりますが、今回の張り替えで最も手間のかかった作業は、多数打ち込まれていたステープルを抜き取ることでした。
椅子を張り替える際は、可能であればステープルリムーバーを用意すると作業がかなり楽になるのでおすすめします。
後から買ってしまいました。