キャンプやアウトドア、車中泊など電源のない場所で電化製品を使う際に役立つポータブル電源は、非常に便利なアイテムです。また、停電時や災害時にも活躍するため、防災対策としてあらかじめ準備しておくことで、緊急時の不安を軽減し、安心して日常やレジャーを楽しむことができます。
近年、地震や台風、大雨などの自然災害が増える中で、災害時への備えは万全でしょうか。
停電などの予期せぬ事態に備えるには信頼できる電源の確保が欠かせません。
照明の確保はもちろん、特にスマートフォンによる通信環境の確保は災害時に不可欠であり、万が一の際に安心して行動できるよう、電源確保の対策を見直すことが重要です。
そこで、我が家でも非常時の強い味方となるポータブル電源を準備したのでご紹介します。
それが「Anker Solix C1000 Portable Power Station」です。
このポータブル電源は、大容量バッテリーにより長時間の電力供給を可能にし、様々な電化製品の使用や電子機器の充電に対応できるため、いざという時に頼りになるポータブル電源となります。
また、防災対策に加えて、キャンプやアウトドア、予期せぬ停電が発生した際の無停電電源装置(UPS)での使用にも適していますので、ポータブル電源を検討している方はぜひご覧ください。
この記事では、実際に自分で購入して使用したレビューをお届けしてます。
- 防災対策を考えている方
└地震や台風などの非常時に備えて電源を用意することは安全対策の一環として非常に有効です。 - アウトドアを楽しむ方
└キャンプやアウトドアなどでのスマホの充電やランタンなどの電源となります。 - 車中泊を楽しむ方
└車での長距離移動や車中泊を楽しむ方にも便利です。 - DIYを楽しむ方
└電源がない場所での電動工具の使用にも利用できます。 - バックアップ電源を考えてる方
└大切なデータや機器の保護に無停電電源装置(UPS)として利用もできます。
ポータブル電源選びのポイント
ポータブル電源の需要は年々高まっており、店頭でも見かける機会が増えています。
しかし、数多くのメーカーから多様の製品が販売されているため、どれを選べば良いか迷ってしまう方も少なくありません。
そこで、ポータブル電源選びのポイントを幾つかまとめてみました。
Anker Solix C1000の概要
特徴
- 高速充電技術
└独自のHyperFlash™️技術により、わずか58分でフル充電が可能です。 - 高出力
└定格1500W、SurgePad™️により最大2000Wの出力が可能で、電気ケトルやIH調理器などの高出力機器も使用できます。 - 大容量バッテリー
└1056Whの容量を持ち、長時間の電力供給が可能です。 - コンパクト設計
└他の同容量クラスの製品と比べて、持ち運びしやすいコンパクトなデザインです。 - 耐久性
└リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、10年以上の使用が可能で、電子部品は50,000時間の耐久性があります。 - パススルー機能
└充電しながら他の機器に給電できるため、使い勝手が良いです。 - UPS機能
└停電時に20ミリ秒で切り替えが可能なため、緊急時にも無停電電源装置(UPS)として利用可能です。 - アプリ遠隔操作
└BluetoothとWi-Fiに接続ができて、スマートフォンから遠隔操作が可能です。
製品スペック
バッテリー容量 | 1056Wh |
---|---|
サイズ | 約37.6 x 26.7 x 20.5cm |
重さ | 約12.9kg |
100%満充電までの最短時間 | 約58分 (ACコンセント) |
AC出力 (定格 / 瞬間最大) | 1500W (50/60Hz) / 2000W |
AC出力 (SurgePad™技術) | 2000W |
出力ポート構成 | AC x 6, USB-C x 2, USB-A x 2, シガーソケット x 1 |
電池素材 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
長寿命化技術InfiniPower™ | 対応 |
寿命 | 電池 3,000回/ 電子部品 50,000時間 |
本体充電方法 | ACコンセント (1300W) / ソーラーパネル (600W) / シガーソケット (120W) |
対応ソーラーパネル | 625 Solar Panel / 531 Solar Panel / Solix PS400 Portable Soar Panel |
拡張バッテリー対応 | 対応 |
アプリでの遠隔操作 | 対応 (Bluetooth / Wi-Fi) |
動作温度 | 機器への給電 -20℃~40℃ / 本製品の充電 0℃~40℃ |
パッケージ内容
- Anker Solix C1000 Portable Power Station
- AC充電ケーブル
- ソーラー充電ケーブル
- シガーソケット充電ケーブル
- 安全マニュアル
- 18ヶ月保証 + 42ヶ月 (Anker会員登録後)
Anker Solix C1000の外観デザイン
ポータブル電源の表面は滑りにくい素材で覆われており、ダークグレーとブラックを基調に洗練されたデザインでコンパクトに仕上がってます。
正面にはディスプレイと出力ポートがまとめて配置されていて、ポータブル電源として使いやすい印象です。
ダークグレーのほか、ベージュ、ブラックもラインアップされてます。
本体サイズは約37.6 x 26.7 x 20.5cmです。
ほかの同容量クラスのポータブル電源と比べるとコンパクトなサイズに仕上がってます。
PET2ℓx 6本ケースよりも小さなサイズです。
本体の重さは約12.9kgで、PET2ℓx 6本(約12.6kg)と同程度です。
両サイドにハンドルが付いているので、女性でも両手でしっかり持つことができて、持ち運びが容易です。
防災用としては、容易に持ち運んで使用できないと意味がありません。
特に、女性や高齢の方でも持ち運びができる重さのものを選ぶことがおすすめです。
Anker Solix C1000の正面
正面には液晶ディスプレイと各種出力ポートが配置されいます。
ディスプレイの表示
バッテリー残量や充電時間、入出力の電力情報などがディスプレイで確認できます。
- シガーソケット 出力アイコン
- USB-C 出力アイコン
- IoTアイコン
- 低温注意アイコン
- 過負荷警告アイコン
- 高温注意アイコン
- 拡張バッテリーのバッテリー残量
- 拡張バッテリーアイコン
- USB-A 出力アイコン
- AC 出力アイコンと電源周波数
- 本体のバッテリー残量
- 本体の充電が完了するまでの時間
- 本体から機器へ給電可能な残り時間
- 入力電力
- 出力電力
各種出力ポート
出力は計11ポート搭載してます。
AC出力 x 6, USB-C x 2, USB-A x 2, シガーソケット x 1の様々なデバイスに対応できます。
シガーソケットは最大120W対応。
USB-Cの左が最大100W、右が最大30W対応。
USB-Aは、各ポート最大12W対応。
AC出力は最大1500W対応。
右端のポートがSurgePad™に対応していて、消費電力2000Wまでの給電に対応。
USBポートの不足を感じたら、シガーソケットやAC出力にUSB充電器を接続することで拡張できます。
アンビエントライト
アンビエントライトで周囲を明るく照らすことができます。
急な停電時でも安心です。
右側のボタンでライトが点灯して、明るさは3段階に調整ができます。
2秒間長押しで、SOSモードが起動します。
Anker Solix C1000の両側
右側面には、拡張バッテリー用の接続ポートがあります。
別売りの「Anker Solix BP1000 拡張バッテリー (1056Wh)
容量は1056Whから2112Whへと2倍に拡張できます。
拡張ができるのは便利ですね。
左側面には、AC入力ポートとソーラー入力&シガーソケット入力兼用のポートがあります。
中央のボタンは過負荷保護ボタンです。
過負荷保護ボタンは、機器が過負荷状態になった際に、損傷を防ぐために自動的にオフになる安全機能です。
Anker Solix C1000の天面と背面
天面中央には「ANKER SOLIX」の文字。
フラットな面になっているため、スマートフォンなどを置いて充電ができるのは便利ですね。
背面はこんな感じです。
背面はスッキリです。
Anker Solix C1000 の機能と性能
バッテリー容量と出力
Anker Solix C1000
一般的なデバイスや電化製品の使用時間と回数の目安は以下のとおりです。
Anker Solix C1000
日本の家庭用コンセントは電圧が100V、定格電流が15Aに設定されています。
計算式「ワット (W) = ボルト (V) × アンペア (A)」により1500Wが上限となります。
また、Anker独自技術のSurgePad™により、最大2000Wまでの給電に対応しており、アウトドアや停電時などあらゆるシーンで活躍が期待できます。
利用機器や利用目的が未定の場合でも、一般家庭のコンセントと同等の1500Wの出力があれば、将来どのような機器を使用するにしても、十分な電力を確保できます。
わずか58分でフル充電完了の急速充電
大容量のバッテリーとなると、本体の充電が時間気になるところですが、でも、大丈夫です。
Anker Solix C1000
Anker独自の急速充電技術HyperFlash™(ハイパーフラッシュ)により、わずか58分でフル充電が完了します。
実際に「超急速充電モード」で充電を試したところ、1%から100%充電完了まで58分47秒でした。
また、パススルー充電に対応しているので、本体を充電しながらも、ほかの電化製品やスマートフォンなどのデバイスへ給電をすることができます。
パススールーを利用時は、最大出力1200Wになります。
充電時間がこれほど速いと、急な利用時や充電のし忘れなどにも対応できるので、非常に便利ですね。
フル充電状態で保管可能
Anker Solix C1000
一般的なポータブル電源は、フル充電の状態での保管はバッテリーの劣化を早めるので、60%〜80%充電での保管が推奨されています。
そのため、急な停電や災害時ではフル充電の状態では利用できないので、最大限の電力を活用することができません。
さらにAnker Solix C1000はバックアップ電源(UPS)としても利用できるので、常に電力が必要な機器を接続しておくことで、停電時にはわずか20ミリ秒で自動的にバッテリー給電に切り替わります。
100%充電で保管できるのは非常に便利で、特に災害時には最大限の電力を活用できるのは安心です。
10年使用できる耐久性能
Anker Solix C1000
さらに、Anker独自技術により電子部品の寿命は50,000時間を誇ります。
適切な使用方法と環境下では、1日1回の利用で約10年間使用できます。
耐久性は長期間の使用だけでなく、安全性にも関わるため、非常に重要です。
また、ポータブル電源は高価な投資ですので、経済的な観点からも重要ですね。
Ankerアプリでの操作が可能
Anker Solix C1000
アプリはWi-Fiか、Bluetoothのどちらかで連携ができます。
ネット環境がない屋外でも、Bluetoothで接続すれば操作ができます。
- バッテリー残量 (%)
- バッテリーの温度 (℃)
- DC入力 (W) の状況
- AC入力 (W) の状況
- USB出力 (W) の状況
- シガーソケット出力 (W) の状況
- AC出力 (W) の状況
- 超急速充電のオン/オフ
- シガーソケット出力のオン/オフ
- シガーソケット出力のタイマー設定
- AC出力のオン/オフ
- AC出力のタイマー設定
- ライトの明るさ変更
- 液晶画面のオン/オフ
- AC充電電力の設定(200〜1000W)
- AC充電周波数の設定(50Hz/60Hz)
- 待機時間の設定(30分〜24時間)
- SOSモード(ライト)設定
- 液晶画面の設定
- 画面のタイムアウトの設定
- 温度の単位設定
- Wi-Fiに接続設定
ネット環境がない場所でも、Bluetoothの接続で操作ができるのは非常に便利です。
また、アプリの操作はシンプルにできていて使いやすいです。
購入後も安心のアフターサービス
保証は最大で5年保証が付きます。
(18ヶ月保証 + 42ヶ月 (Anker会員登録後))
Ankerは使用済のポータブル電源の回収サービスを行っているのも魅力の一つです。
回収はAnker製品に限ります。
ポータブル電源の処分は、自治体に問い合わせて手続きをしたりと面倒だったり、自治体によっては回収を行っていないところもあるようです。
Ankerの回収サービスは、そのような状況にある方々にとって非常に便利なサービスですね。
過去にモバイルバッテリーを処分した際に、自治体への問い合わせなど、面倒だった経験があるので回収サービスがあるのは非常に便利ですね。
実際に電化製品を使ってみた
電気ケトルを使ってみた
電気ケトルで、お湯を0.8ℓほど沸かしてみた。
- 定格 消費電力: 1,200W
- 消費電力 : 1,170W
沸騰にかかった時間は約4分39秒で、バッテリーの残量は100%から91%で9%消費しました。
問題なくお湯を沸かすことができてます。
オーブントースターを使ってみた
オーブントースターで、トーストを焼いてみた。
- 定格消費電力 : 1,300W
- 消費電力 : 1,260W
焼き時間は約3分で、バッテリーの残量は91%から85%で6%消費しました。
問題なくトーストを焼くことができてます。
炊飯器を使ってみた
炊飯器で、お米2合を早焚きをしてみました。
- 定格消費電力は : 1,200W
- 消費電力 : 410W〜1,141W
炊き上げ時間は約21分で、バッテリーの残量は85%から70%で5%消費しました。
問題なくご飯が炊くことができました。
ご飯が炊けるのは、助かりますね。
IHコンロを使ってみた
IHコンロで目玉焼を調理してみました。
- 定格消費電力 : 1,000W
- 消費電力 : 935W
調理時間は約6分の使用で、バッテリーの残量は70%から63%で7%消費しました。
問題なく目玉焼きもできました。
実際に充電をしてみた
充電は「超急速充電モード」で、バッテリー残量1%から100%充電になるまでを、2回ほど試してみました。
まずは、1回目の充電です。
充電直前まで、バッテリーを使い切るため給電をしていたため、バッテリー温度が46℃とやや高めの状態で充電を開始しました。
充電1%から50%の時点で、時間は28分16秒。
充電100%完了、時間は1時間3分49秒。
バッテリー温度が影響したのか、約58分での完了には至りませんでしたが、それでも速い充電時間です。
2回目の充電です。
今度は、バッテリー温度を26℃まで下げた状態から開始しました。
充電1%から50%の時点で、時間は26分34秒。
充電100%完了、時間は58分47秒と、今回はAnker公式通りの結果でした。
充電時間は外気温やポータブル電源本体の状態によって変動しますが、十分な充電速度です。
Anker Solix C1000の対応ソーラーパネル
電源コンセントが利用できない屋外や、災害時で停電している状況では、ポータブル電源を充電する手段としてソーラーパネルがあると役立ちます。
より高いワット数のものを選ぶと短時間で充電できますが、その分価格も高くなります。
対応ソーラパネル | Anker Solix PS100 Portable Solar Panel | Anker Solix PS200 Portable Solar Panel | Anker Solix PS400 Portable Solar Panel |
---|---|---|---|
サイズ | 格納時:約60.8 x 55.7 x 4.6cm 展開時:約60.8 x 112.0 x 3.0cm | 格納時:約60.8 x 55.7 x 5.0cm 展開時:約60.8 x 208.4 x 2.8cm | 格納時:約99.0 x 67.5 x 5.0cm 展開時:約99.0 x 254.0 x 3.0cm |
重さ | 約4.6kg | 約7.9kg | 約16.0kg |
定格電力 | 100W | 200W | 400W |
定格電圧 | 24.5V | 48V | 48V |
定格電流 | 4.1A | 4.16A | 8.33A |
まとめ
この記事では「Anker Solix C1000 Portable Power Station
今回、ダークグレーを購入したのですが、ちょとだけ失敗感があります。
防災用途での購入のため、常に部屋のコンセントに接続して置いてあるのですが、ダークグレーはポータブル電源感が強すぎで、部屋に置くならベージュカラーにすれは良かったと思っています。
Anker Solix C1000
わずか58分でフル充電ができ、SurgePad™により最大2000Wまで給電ができたりと、キャンプやアウトドア活動、防災用途など幅広い場面で活躍します。
また、Anker Japanのリアルタイムチャットサポートは、購入前後の疑問や問題に迅速かつ適切に対応してくれるため、安心して使用することができます。
このようなサポート体制は、他のメーカーと比較しても優れていると感じました。
実際にチャットで問い合わせをしたところ、数分で回答が来ました。
Ankerの信頼性とサポート体制を考えれば、間違いなくおすすめできる一台と言えるでしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。